ココチップ誕生秘話

■ココチップ誕生秘話

このサービスが誕生したのには、いくつかの理由と想い、そして偶然がありました。

サービスを立ち上げたこの機に、いくつかお話しようと思います。


きっかけは私と渡部が天気の良い昼過ぎに車で日光の温泉に向かっている途中、とても素晴らしい景色に「やっぱり栃木っていいよな」
なんて話をしていたとき、「なんでお店や企業のホームページはあるのに、あの山のホームページはないんだろうな、、」
「ないなら俺たちがあの山のホームページ作ってやろうか」と冗談半分でその景色に惹かれながら語りはじめているうち、世の中には沢山のないホームページがあることに気付き始め、 「あの交差点のホームページだってあっていいんじゃね?」「もしかしたらすげぇ素敵な歴史とかあるかもよ・・ ..地元の中学生が好きな人に告白して結ばれた場所とか(笑)」 ・・そんな妄想を膨らませながら、このプロジェクトの構想は芽を出していきました。

そしてもう一つ、構想として大きく影響しているのが、私たちが常に課題として取り組んでいる地域商業者の集客に関することでした。
私たちはもう一つ別のサービスで「PINGOO!」という、情報発信者のブログ記事を様々なメディアに届ける、というサービスを提供しています。
これは地元の商業者がブログを使って集客してもらうために一つの手段として開発したものでした。
今では個人、企業問わず沢山の方に使っていただいていますが、どうしてもこのサービスだけでは当初の計画を成しえる事のできない限界も課題として同時に抱えていました。

そんな中、これらの考えを一つにつなげることになったのが、その場所に対する「ありがとう」という気持ちでした。

昼休みは二人で色々な話をするのですが、このときは会社で弁当を食べながら渡部が「いいお店にはありがとうって言いたくなりますよね」「きっとそう伝えたい人もいるんじゃないかな」
という話をし、これを今回の構想に含めていけないか、という話へと膨らんでいきました。
その話を聞いたとき、私もとても共感し、もしお店の人がその気持ちを受け取ることができたら商売以上の喜びを感じることができ、どれほどいいだろうと思いました。

私の父は小さな喫茶店を営んでいたのですが、父の葬儀のとき小さな子どもを連れた親子が、「いつも息子はこの店でココアを飲むのが楽しみで、私もいろいろ話を聞いてもらって感謝しているんです」
という話を聞いたとき、あぁ、きっと父はこういうことを生きがいにお店を営んでいたんだな、と思いました。
そして売上だけではない、それ以上に大切なことを含めて商売といい、そんな商売を支援していきたいと思うようになっていました。

今は口コミが評価のようになってしまい、サービス慣れした私たちがそのサービスを提供してくれた人への感謝を忘れがちになっている世の中のように感じます。
たとえまずいラーメンでも、その一杯を提供してくれていることへの感謝は忘れたくないと思っています。
そしていいサービスを提供してくれたお店には心から「ありがとう」という気持ちを伝えられたらお互いどんなにいいだろうと思います。


この考えが、このサービスを生む根幹となりました。
そしてこの構想を具体化するために選んだ手法が、欧米で慣習となっている「チップ」という概念です。

「チップ」はホテルやレストランなどで担当してくれた人への心づけとして小額の現金を置いてくる慣習なのですが、 もし、このチップ本来の持つ「感謝の気持ち」を日本で広げることができたら面白いな、と思いました。
欧米ではその慣習は減少傾向にあるけれど、その考えはとても素敵だな、和製チップの文化をつくるくらいの気持ちで取り組んでみよう、そう思い、

よし!、ここにチップ、ココチップ!!

そうしてココチップのプロジェクトが誕生しました。


そこからは、ではどんなものを作ればよいのか、どうやったらみんなに楽しんでもらえるのか、ちゃんと運営していくための収益は確保できるのか、、
企画面、技術面、運営面、ありとあらゆるものにぶつかりながら、今自分たちの持てる能力を発揮するしかない、そう思い、毎日頭が一杯になる日々を過ごしていました。
時には「本当にこの企画で大丈夫なんだろうか」と不安になってゴールを見失ったり、ようやく作ったものも「これじゃだめだ」と廃棄したり、企画もプログラムも恐らく90%以上ボツになったのではないかと思います。

しかし、そんなことを毎日繰り返しているうちに、「あれ?なんか面白い」、「あれ?なんかできちゃった」、「あれ?なんかまとまってる」...
そんな偶然が度々起こるようになり、奇跡的に製品として収束していきました。
これは初めて味わった感覚でした。

そして今、現在の製品が完成しました。

これからが始まりなので、今誕生秘話を綴るのは少々おかしな話なのですが、次の一歩を踏むためのステージに立てたこの機に、その思いといきさつをみなさまと共有できたら嬉しいと思い綴らせていただきました。

まだまだこれからですが、みなさまと一緒に育ち、楽しんでいきたいと思っています。

そして日本の持つ「優しさ」や「楽しさ」から世界に文化を広げ、地域の魅力創出の一助になれるようなサービスづくりに励みたいと思っています。

ぜひみなさまこのサービスをご愛用いただき、一緒に新たな文化を楽しんでいきましょう。

さぁ、みんなで地球にココチップ!!


2015年3月31日
株式会社ぶらんこ